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伝統的木構造の非科学的な実験 [伝統構法]

ブログ記事に気仙大工さんから意味深なコメントがありました。実は伝統構法の科学的検証には落とし穴も造られています。それは2008年に行われた振動実験から始まっています。実験のレポートが昨年公表されたのですが、そのレポートから公開実験からは知ることができなかったこの実験の非科学的な内容が明らかになりました。専門的な話で難しいですがお付き合い下さい。

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実験の流れは次の通りです。

A棟の振動実験
1回目の振動実験(BCJ-L2波100%)建築基準法が想定している地震 公開実験
※振動実験により一部土壁の剥落柱の損傷がおこる
 ↓
2回目の振動実験(JMA神戸波100%)阪神震災で観測された地震 関係者に公開
※前回の損傷に加えて1階の土壁が7割程度剥落1階柱の6割程度に割れ
 ↓
3回目の振動実験(JR鷹取波100%)阪神震災での最大地震 関係者に公開
※今までの損傷により1階柱がすべて損傷し倒壊防止ワイヤーに吊られる状態実質倒壊

この実験を例えると、健全な人間にケリを入れて膝を損傷させ、続けて蹴り続け骨折させ、それを更に蹴り続け義足の生活を余儀なくさせる行為です。

そして、この3回目の実験を終えた建物を解体しその損傷が伝統的構法の欠点だと指摘しているそうです。3回も続けてこれだけの地震を入力してどの地震の入力でどこが壊れたかとても検証は出来ません。

そもそも伝統構法は地震によって倒壊しにくくするため有る程度の損傷を受け入れる構造です。その構造の弱点を研究するためには損傷を受けた毎にその損傷箇所を解体して調査する必要があります。そういう実験を繰り返してデータを積み上げるのが今早急に行われるべき事です。

この実験の中心者である首都都市大学大橋教授の意図は伝統的構法を陥れる思いがあるとしか見えません。

さて、私がこのような実験を任されたら1回目の実験でJMA神戸波100%を行います。そして、その被災した建物を早急に解体して損傷を調べます。それは BCJ-L2波100%以上の地震波が起きる確率が高い。被災したときの安全性を見るならJMA神戸波100%を入力し損傷を見るのが現実的と考えます。また、JMA神戸波100%で倒壊しない自信を私は持っています。BCJ-L2波100%のデータが必要であれば、JMA神戸波100%で被災させた建物を修繕して再度実験することを企画します。

木質構造の第一人者であればこれぐらいの企画力を持っていただきたかったです。実験の流れは次の通りです。

A棟の振動実験
1回目の振動実験(BCJ-L2波100%)建築基準法が想定している地震 公開実験
※振動実験により一部土壁の剥落柱の損傷がおこる
 ↓
2回目の振動実験(JMA神戸波100%)阪神震災で観測された地震 関係者に公開
※前回の損傷に加えて1階の土壁が7割程度剥落1階柱の6割程度に割れ
 ↓
3回目の振動実験(JR鷹取波100%)阪神震災での最大地震 関係者に公開
※今までの損傷により1階柱がすべて損傷し倒壊防止ワイヤーに吊られる状態実質倒壊

この実験を例えると、健全な人間にケリを入れて膝を損傷させ、続けて蹴り続け骨折させ、それを更に蹴り続け義足の生活を余儀なくさせる行為です。

そして、この3回目の実験を終えた建物を解体しその損傷が伝統的構法の欠点だと指摘しているそうです。3回も続けてこれだけの地震を入力してどの地震の入力でどこが壊れたかとても検証は出来ません。

そもそも伝統構法は地震によって倒壊しにくくするため有る程度の損傷を受け入れる構造です。その構造の弱点を研究するためには損傷を受けた毎にその損傷箇所を解体して調査する必要があります。そういう実験を繰り返してデータを積み上げるのが今早急に行われるべき事です。

この実験の中心者である首都都市大学大橋教授の意図は伝統的構法を陥れる思いがあるとしか見えません。

さて、私がこのような実験を任されたら1回目の実験でJMA神戸波100%を行います。そして、その被災した建物を早急に解体して損傷を調べます。それはBCJ-L2波100%以上の地震波が起きる確率が高い。被災したときの安全性を見るならJMA神戸波100%を入力し損傷を見るのが現実的と考えます。また、JMA神戸波100%で倒壊しない自信を私は持っています。BCJ-L2波100%のデータが必要であれば、JMA神戸波100%で被災させた建物を修繕して再度実験することを企画します。

木質構造の第一人者であればこれぐらいの企画力を持っていただきたかったです。
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